心臓から排出される血液が、動脈の血管壁を押す力のことを血圧と言います。
心臓が縮んだときと、拡張したときの血圧があって、これらが基準値より高い場合
には、『高血圧症』と診断されます。
血管は全身を巡って細胞に酸素や栄養を運んでいますが、血圧が高くなると血管
に常に強い圧力がかかってしまいます。この状態が続くと、血管の壁が厚く硬くな
ります。このような状態が動脈硬化です。
動脈硬化により、もろくなている血管に圧力がかかることは、古いゴムホ−スに勢
いよく水を流すようなもので、脳や心臓、腎臓などの血管の血液が停滞したり破れ
たりする引き金になります。
また、高血圧の状態が続くと心臓は強い力で血液を送り出さなければなりません。
心臓に負担がかかり、心肥大や心不全へと進行する恐れも出てきます。
|