設立目的


介護について


介護

介護と聞くとなぜか、大変というイメ−ジをもたれるのではないでしょうか。
実態は、たずさわった人でないと想像の中だけでは、理解できないことの連続です。

私は、数年前にヘルパ−の資格を取り、実際の施設の仕事を経験し、大変さを痛感しています。

いまは、高齢の両親の介護を時折、手伝っています。
父は血管性痴呆が進行し、失禁があり、いま話した会話も忘れてしまうほど、痴呆が進んでいます。
そんな人でも自分のことは自分でしようと努力している姿が見えます。

母は歩行困難で立つことがやっとな状態で手すりを使って部屋の移動をしています。
やはり、人の手を頼むことがいやなのか、悪いと思っているのか、一人で動いては、時々転んでいます。
何度言っても一人で行動してしまいます。

ヘルパ−さんや他の人の手を借りた生活ですが、周りの人、私も含めた人たちが二人を気にして過剰に神経を使っているように感じています。
介護本来の姿は、毎日が同じように無事に過ごせることが大切なことではないでしょうか。

二人の介護で「できないことに手を貸す」そんなことが大切ではと思うこのごろです。

痴呆は早いうちに気がつき、それなりの対処をすることで進行を遅らせることができるようです。
今、母はKIPPOのお陰で痴呆にならずに生活ができています。もう少し早く知っていたら、父も今のように
ならずに済んだように思います。進行が進み過ぎていたり、年齢にも回復にかかる時間が違うようです。

介護は、毎日、毎日同じことはなく、理解できないことが沢山あります。
その中で学ぶことも沢山あります。教科書とおりなんて絶対にできません。
そんな声を交換して、これからの介護に役に立つことができれば幸いです。

介護の基本

日常生活面でのケア、入浴、排泄、食事その他の日常生活の援助をする。

自立できないものがあれば、何をどのように補えば可能になるかを見極め、不足を補うことで
自立生活が出来るようになる。

介護を受ける側の心理を理解し、自立への援助、異常の早期発見を心がける。
  • 本人の身につけた生活習慣を理解し、尊重する。
  • 自分の行動は、自分で選択し、決定する。(意思を受け入れる)
  • 本人の日常生活が安全に遂行できるように手助けをする。環境を整備し、予測と予防を考えて安全を守る。
  • 日常生活の中で要求どおりに何でも手助けをすると自主性や意欲、残存機能を失うことになりがちなので、必要な手助けをいsたらいいかの判断することが必要です。
介護者の健康管理

■介護期間が長期化により、身体的、心理的負担が蓄積するとストレスとなっていろいろな症状がでてきます。

落ち着きがなくなり、怒っりぽくなる、不眠、全身倦怠感など、また、頭痛、気分がすぐれないなどうつ状態になってきます。そのため、これらの状態が起こらないように普段から、健康を管理し、緊張をほぐし、リラックスできる時間や場をもつことが重要になります。


■身体への負担も最小限度になる動作を見につける。
  ボディメカニックス※1)の動作は、消費エネルギーが少なく、余分な時間をかけず、効果的で無理のない動作です。
  • 小さくまとめる(腕は胸の上にのせる)
  • 重心を低くして支持基低面積を広くする(両足を前後に開いて立つ)
  • 対象に近づく(二人の重心を近づける)
  • 相手の動きにあわせて、重心を移動させる
  • 下肢(脚)の屈伸を使う
  • 持ち上げるのではなく、水平に引く
 毎日の生活の中で共倒れにならないように介護者の健康も大切です。

介護についてご質問やお薦めの提案などがありましたら、掲示板に書き込みをお願いします。

※1)ボディメカニックスとは、人間工学で用いる用語で、人の姿勢、動作時の身体の骨格・関節・筋肉・内臓などの各系統間の力学的相互関係をいい、身体運動や動作についていう。


ケアマネの声では、現状の様子などを載せています。

介護の日々の中では、喜怒哀楽やさまざまな出来事にぶつかります。
皆様からのお話しも入れて行きたいと思いますので、ぜひ参加をお待ちしています。


©2003 Fumiko Sugasawa

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