私は経験した事はないけど、今の高齢の方々が戦争で活躍したおかげで現在の日本が

あると言っても過言ではないと思う。

其の方々の家を何時も訪問して サービスの調整の相談や新規サービスの相談をしています。

若い時は戦争に駆り出されて、お国の為、親子兄弟の為に 命を顧みず戦った人達が、

今介護を必要としている高齢者なんです。

仕事を通して戦争で犠牲になった人達の事が訪問時にダブってしまいます。

10年位前に、広島の自衛隊機地へ見学に行きました。

そこの資料館には、鉄砲で撃たれた時、滴り落ちてくる我が血、爆弾で体の一部が吹き飛んだ

後の我が血、それらの自分の血で残された両親に遺書を書いたのが展示されてました。

勿論爆弾で、敗れてしまった戦闘服や、きっと出征する時に両親から貰ったお守り、恋人宛に

綴った熱い熱い手紙、妹の結婚に間に合わず死んでしまう事・・・・・。

戦争のために両親より先に死んでしまう親不孝な我が身、体の一部がなくなってしまった写真

・・・等々等々沢山ありました。

戦争の酷さ、苦しさ　非情さ、若くして散っていった大事な命ただ涙が溢れ止まりませんでした。

私達は良き時代に生まれました。 今の高齢の方々を大事にしなきゃ・・いつも思います。

この方達の年代が今介護を必要としている高齢者なんです。

〜ひぐらしの声〜

ああ　今年も　ひぐらしが　鳴き出した

ひぐらしの声は　若くして戦争で死んだ二人のあんちゃんの声だ

そして二人のあんちゃんの名を　死ぬまで呼びつづけていた悲しい母の声だ

そしてまた二人のあんちゃんのことには　ひとこともふれずだまって死んでいったさびしい父の声だ

ああ　今年もひぐらしが　鳴き出した

みつを