栄養士:久我香津恵
〜ボケには特効薬はないが、生活習慣で予防が出来ます〜

* 痴呆の原因 *

     ・脳の特異な変化により起こる痴呆(アルツハイマ−型痴呆)
     ・脳の血管が詰まったり、破れたりして起こる痴呆(脳血管性痴呆)
     ・腫瘍や血が固まりが脳を圧縮して起こる痴呆
     ・ビタミンの欠乏による痴呆                     
     ・脳以外の身体の病気による痴呆
     ・普段飲んでいる薬による痴呆
                              など
色々な原因があり、それぞれに治療法が異なります。
中には、ビタミンを補給したり、飲み続けていた薬を変えるだけで治ってしまう痴呆も
あるのです。


脳血管性痴呆に特に有効な栄養成分!
コリン
コリンは体内で脂質やリン酸とともにレシチン(ホスファチジルコリン)を作ります。
レシチンはコレステロ−ルを乳化して、動脈硬化を予防し、脳血管性痴呆が進行
するリスクを軽減します。
また、コリンは記憶力に関係する神経伝達物質アセチルコリンの原料でもあります。
EPA
EPA(エイコサペンタエン酸)には血液中の血小板の凝集を抑制し、血液中の血柱を
溶解させ、血管を拡張する作用が認められています。
こうした作用が血液の流れをよくして脳血管障害を起こりにくくし、痴呆症の発生や
進展を予防します。
DHA
DHA(ドコサヘキサエン酸)はEPAと同様の作用により、痴呆症を予防します。
なた、DHAは脳の発育や機能の維持に欠かせない成分で不足すると情報伝達が
うまくいかず、学習能力や記憶能力に影響します。
老化にともなう学習能力の低下についての研究も進められており、脳細胞が死んでも
残った脳細胞の働きをDHAで高められれば、脳血管性痴呆やアルツハイマ−型痴呆
の改善に役立つと考えられています。
ビタミンE
ビタミンEは過酸化脂質の生成を抑制するはたらきにより、脳血管性痴呆の危険因子
である動脈硬化を守り、アルツハイマ−型痴呆の進行を遅らせることも期待されています。
カテキン
お茶の渋み成分であるカテキンには、血圧上昇抑制作用、血小板凝集抑制作用、
抗酸化作用が認められています。こうした作用は脳血管障害を起こりにくくするもので、
痴呆の予防に効果が期待できます。
ビタミンC
ビタミンCには、脳血管障害の危険因子である高血圧を正常な状態に戻すはたらきが
あります。血液中の悪玉コレステロ−ルや中性脂肪を減らす作用も動脈硬化を予防し、
痴呆症の危険を遠ざけるものです。
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